2015年5月16日 (仮訳)イタリア産の新種Hypoderma siculum Lantieri, A. et al., 2011. Hypoderma siculum sp. nov. from Italy. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2012/00000118/00000001/art00045 [Accessed May 15, 2015]. 【R3-01829】2015/05/16投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ イタリア、シチリア島南東部においてFerula communisに発生した菌を検討し、Hypoderma siculumとして新種記載した。 本種は子嚢盤が帯青灰色で、子嚢胞子が無色の紡錘形~円筒状紡錘形で隔壁を欠くことなどで特徴づけられた。 分子系統解析ではHypoderma属内の系統関係はあまり明瞭でなかったが、本新種は同属他種と異なる系統を形成した。 Italy, Sicily, vic. Vittoria (Ragusa), Riserva Naturale Orientata ‘Pino d’Aleppo’ (新種) Hypoderma siculum Lantieri, P.R. Johnst. & Medardi 語源…シチリアの 【よく似た種との区別】 Hyphoderma rubi Ferula communisが宿主として報告されている(ただし証拠となる標本はない) 形態的に類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイタリアではなく中国、スウェーデンなどに分布する 本種と異なりFerula communisのみではなく他の宿主の報告もある 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形または円筒状紡錘形ではなく紡錘状舟形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hyphoderma ferulae イタリア、シチリア島に分布する オオウイキョウ属植物を宿主とする 本種と異なり子実層面が帯青灰色ではなく新鮮時緑色を帯びた黄色~蜂蜜色 本種と異なり子嚢盤周囲に子座状のクチクラ下組織の伸長部を有する 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が0ではなくしばしば1 本種と異なり外被層を欠く Hyphoderma commune シチリア島に分布する Ferula communisが宿主として報告されている(ただし証拠となる標本はない) 子嚢胞子に隔壁を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイタリアのみではなくスウェーデンなどにも分布する 本種と異なりFerula communisのみではなく他の宿主の報告もある 本種と異なり子実層面が帯青灰色ではなく帯緑黄色 本種より子嚢胞子が短い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される